住宅展示場の来場者アンケート管理・集計をシステム化
1. プロジェクト概要
住宅展示場 来場者アンケート管理システム 株式会社 東北放送
住宅展示場において、来場者のアンケートを紙で実施していた従来の方法を見直し、来場受付からアンケート記入までを電子化しました。
タブレット端末での受付・アンケート記入に加え、集計業務もシステム化しています。
来場者データはクラウド上に蓄積され、顧客管理の観点から汎用的に活用できる仕組みを構築しました。
2. 背景と課題
東北放送様より以下のご相談を受け、弊社にてシステムの提案と開発を行いました。
1.他の住宅展示場にはない施策を導入し、差別化を図ること。
2.来場者の動向を把握し、再来場時にアンケート入力を省略できる仕組みを導入し、サービス向上を実現すること。
3.展示場専用カードを交付し、顧客の囲い込みを図ること。
4.来場者アンケートの情報を出展メーカーと簡便に共有できる仕組みを構築すること。
5.現在紙で実施している来場者アンケートを電子化し、データベース化することでスタッフの省力化を図ること。
3. 開発内容
開発に使用したアーキテクチャ
・PWA (Progressive Web App):Vue.js
・サーバーサイド:Node.js
・クラウドインフラ:AWS EC2
実装機能の詳細
・QRコードによる来場者登録:タブレットでQRコードを読み取り、来場者を登録
・来場者カードのデザインと印刷:来場者カードのデザイン、印刷、および印刷機器の設置
・アンケート入力:タブレットを利用したアンケート入力機能
・360度カメラ映像の閲覧:各展示住宅の360度映像をタブレットで表示
・アンケート集計・印刷:PCを利用してアンケート結果を集計・印刷
・展示会場のインターネットおよびWi-Fi環境の整備
ソリューション構成とアーキテクチャの工夫
・PWAの採用:来場者の登録をスムーズに行うため、手軽に操作できる小型タブレットを導入しました。新しいタブレットを追加する際にも容易に対応できるよう、PWA形式で開発しました。
・アンケート集計の効率化:アンケート集計機能にはOSSのLimeSurveyを採用し、工数削減を実現しました。
4. 開発プロセスと体制
2年前より業務問題に対するご相談をいただいており、要件定義を実施。システムの構築イメージが既に明確であった為、開発はウォーターフォールにて納品まで実施。
納品後は保守業務といて稼働サーバの死活監視等を継続して行なっている。
5. 課題と解決策
2年前より業務上の課題に関するご相談をいただき、要件定義を実施しました。
システムの構築イメージが明確であったため、開発はウォーターフォール方式で進め、納品まで完了しました。
納品後は保守業務として、稼働サーバの死活監視などのサポートを継続しています。
6. 開発の成果と効果
・効率化:月1度のアンケート集計業務の作業時間が大幅に削減されました。
・ユーザーエンゲージメント:アンケートの受付件数が10%増加しました。
7. 成功のポイント
モバイルアプリケーションエンジニアとウェブアプリケーションエンジニアの知見を融合し、モバイル端末アプリ(PWA)の設計を行いました。
また、クラウドエンジニアによるサーバ保守の運用を実施することで、幅広い技術領域を持つエンジニアが連携するプロジェクト体制を構築したことが、成功のポイントとなりました。